子育てのアウトソーシングではない クックルーが引き受けない3つのこと
どうも!中野区鷺宮のこども料理塾クックルーです(^o^)/
GOさんこと五十嵐豪がお送りします^^
今日はクックルーが引き受けないことを書きます。
クックルーの在り方を感じ取っていただけるスタッフと働きたいし、利用者の親御さんにもクックルーの在り方を感じ取っていただける方と前進に関わりたいと思っています。
これを呼んでみて、クックルーを明確にここからを引き受けるよ、ということを感じていただけたら幸いに思います。
引き受けないこと1 集団教育に馴染めるように
自分らしく暮らす力を身に付けることがクックルーの在り方なので、学校の普通学級に馴染むための訓練は引き受けません。
クックルーが「普通級の教育を受けることが幸せ」としていない背景があります。
GOさんは普通級に通いましたが、普通級が幸せとか、皆と同じ教育を受けられることで人生の選択の幅が広がるかと言われたら、そうは感じません。
自分の人生の選択を決めるために必要だなと思ったのは、人と違う選択をしたりどんな自分がいてもOKな自己承認、チャレンジ精神、創作意欲や想像力、自分の能力以上にパワフルに自分を力づけてくれる責任感、コミュニケーション力、周りをよく観察する力や段取りを考える力、どれもクックルーが料理で養おうとする能力です。
普通級に行くからといって誰もが自分らしく幸せを見つけるわけではありません。でも自分らしく幸せを見つけるための力を養うことはできると考えています。
例えば朝の会でお歌を歌って、絵本を読み聞かせて、という訓練は保育園でやればいいのであえてクックルーではやらない。
普通学級と同じ教育を受けられるようにする訓練をあえてすることはしないけど、遊びを通して椅子に落ち着いて腰掛けていられるようにすることはやります。
遊びを通して体幹筋を養ったり、柔軟性を高めたりすることで楽に椅子に座っていられる体づくりはします。
またおやつを作って、お茶を淹れて、リラックスの時間を楽しむ感性を掴むことで落ち着いて穏やかに座っていることで得られることを体感します。
さらに座って作業をすることで、やりたいことに集中したり、学びたいことに集中することで得られることを体感します。
引き受けないこと2 親御さんが家でやればいい訓練
親御さんが家でやればいいと考える訓練は引き受けません。
クックルーではクックルーだからこそ意義のある遊び・トレーニングで満たしたいからです。
クックルーは1日あたり3時間です。
この時間を家でやればいい訓練にしておくのは勿体ないし、こどもにとっても親御さんにとっても損失と考えています。
第三者の大人がこどもの「初めて挑戦すること」に寄り添って一緒に成功も失敗も越えていくということはとても貴重で、大切な体験です。
一般にはこどもと料理を家でやろうと思うと、とても時間がかかり、お母さんが一人で作ったほうが早いし、やってあげたほうが楽です。
つい手をだしてしまったり、口を出してしまうもの。
こどもがやり方を編み出すまで寄り添うのは難しいですね。
お母さんもいつまでもこどもの挑戦を見守っている時間がありません。
それにこどもが思いっきり料理できる環境と時間をつくるのは、なかなか困難なことと思います。
クックルーはこの貴重な環境と時間をつくることに、時間をつくりたいです。
例えばトイレトレーニング、トイレを一人でできるように訓練することは家か保育園でやればいい。
料理のように、第三者の大人が寄り添ってこどものやりたいように料理をつくれるようになる訓練は、家でやろうとすると何時間も親が見守っていないといけないので困難ですがクックルーが専門的に引き受けることで楽しくできちゃうのです。
成功しても、失敗しても、楽しかった(^o^)/
成功経験だけがこどもを成長させるなんてことはなく、失敗しても次またやりたいと悔しさを通り抜けて再チャレンジの意欲が湧いてくるように寄り添うことを大切にしています。
クックルーにいる貴重な時間をトイレトレーニングで潰すのはもったいないし、家でもできるじゃんということをあえてする必要はないと考えています。
引き受けないこと3 褒めて伸ばす
クックルーはこどもを褒めません。スタッフを褒めることもしません。
褒めるという「評価」が身についてしまった大人は苦しくなると考えるからです。
植物に肥料を与えるように、褒めれば褒めるほど、一見相手も喜んでいて前進しているように見えますが、副作用の効果のほうがよっぽど怖い。
褒められることしかやらない、低評価されるような失敗は隠蔽したり、評価があがらないとあらば人の足を引っ張ったり、評価される人間をいじめたりするかもしれません。
大人の無意識なコミュニケーションがこどもに生きづらい影響を与える可能性があります。
僕の師匠である、人間のパラダイムを扱う専門家の岸英光氏は「認める子育て」を推奨されています。
褒めることは、当事者のいないバーチャルなコミュニケーションと言われています。「Aちゃんすごい!」という言葉の中に貴方がいない、Aちゃんはただ中身のない評価だけをされてしまいます。
その結果、何がよかったのだろう、曖昧に相手に伝わり、なんとなく褒められることだけやってみるという、自分がこうありたい事よりも評価を優先して育ってしまう危険があります。
一方で認める子育ては、偽らない気持ちのを相手に表現することです。
「Aちゃんがお手伝いしてくれて、僕は嬉しい」
「Aちゃんがお手伝いしてくれて助かっちゃったよ。ありがとう」
「すごい」や「いいね」ではなく、具体的で明確に相手の行動と自分の気持ちがひも付けられて伝わることで、コミュニケーションが明確ですね。
「お母さんを助けたいから、お手伝いする」という明確な意図で行動する子になったら、素敵と僕は感じます。
岸さんの著書のリンクも貼っておきます。
以上でした。子育てのアウトソーシングではなく、クックルーはこどもが自分らしく暮らしを楽しめるように育つことを意図した場です。
暮らしを楽しむという行動は意図的ですね。
こどもの意図が育つ環境をつくることがクックルーの使命にあるなと、書いていて気付かされました。