中二レベルの英語でシンガポールで食育セミナーを開催して気づいたこと
こんにちは┏○ペコ クックルーのGOさんこと五十嵐豪です。
シンガポールで料理セミナーを開催してきました。
目次だけ読んでもOK▼
◆シンガポールで仕事を始めるのは簡単
ーひとりでやろうとするから難しい
ー枠外の世界で活躍する鍵はコミュニケーション
ー自分が楽しくて皆が楽しい夢を描こう
◆言葉をどう超えるか
ー英語が通じないなんて嘘
ー相手の気持ちを聴く姿勢があるか
ー味方を増やそう
◆次のチャレンジは300人に料理を手で伝える
ー現地パートナーを力付けよう
ーパートナーの参加を増やそう
ー言葉のボキャブラリーを増やそう
◆シンガポールで仕事を始めるのは簡単
海外で仕事をするなんて難しそう、敷居が高い、なんて思いませんか。
僕もそうでした。1年半前は海外なんて行ったことないし、行くもんじゃないと思ってました。
ところがひょんなキッカケでシンガポールで仕事をすることになりました。
一緒に食事をしていたアパレルの女性社長から、GOくんもシンガポールで仕事してみたら?と言われたのがキッカケです。
特にお世話してくれるわけでなく、僕はシンガポールで仕事をしてみたら?という質問に「いいですよ!やります。」と答えました。
ーひとりでやろうとするから難しい
当時僕は地方の行政や生産事業者さんと一緒に東京で料理イベントをしていました。
地方に行くと驚きや発見がいっぱい。面白い人たちとの出会いもいっぱい。東京にいたら絶対に会えない出来事がたくさんで楽しくて、地方でよくしていただいた恩返しに東京でイベントを開いていたのですが、気づくとそれが仕事になっていました。
シンガポールで何ができるかなと考えている頃に、シンガポールに駐在される神奈川県庁の職員の方から、五十嵐さんが東京でやってることをそのままやるだけで面白いと思いますよ。と言っていただきました。
僕が考えたわけじゃないけど、じゃそうしよう♪
続いてJETROという日本貿易振興機構でコンサルタントをしている方から、新興国進出を考える若手事業家を応援する事業に応募することを勧めていただきました。
さっそく日本のご当地の食を伝えるイベントをするという事業アイデアが通って、シンガポールにコンサルタントの方のアテンドで一緒に行くことになったのです。僕は独立当初、メディアを中心に仕事をしていたのですが、シンガポールでも同じ戦略をとりました。
メディアを中心に案内していただき、想いを話して、相手の想いを聴き、意気投合した先の雑誌で連載をさせて頂くことになりましたヾ(・ω・o)
連載が決まったので、直接お礼を伝えに挨拶に行こうと2回目の渡航を決めました。
僕は料理研究家としてケーブルテレビで「五十嵐豪の男子料理道場」という番組をもたせていただいているのですが、プロデューサーの方からシンガポールで番組制作をしている知人を紹介頂けることになりました。
その方は日本では有名なアナウンサーだったのですが、現地で会ってお話ししていると、その方の元同僚の女性が通りかかり、紹介していただきました。
その方は今僕が一緒にシンガポールで料理教室をしているspoonfulの青木康子さんと言います。
会社を辞めて起業して間もない彼女と、シンガポールで活動して間もない僕は後日カフェで熱く料理をすることでどれだけの素晴らしい変化が起こるかについて語り合いました。
その後僕は富山県南砺市役所がシンガポールでイベントをする際に、プランナーとして会場手配から料理やプレス関係者の招致をプロデュースさせていただきました。
さすがにひとりで2回しか海外経験がないのに不安がありますが、青木康子さんにコーディネートをご依頼して輸出の方法や会場とのコネクトからお力添えを頂きとっても助かりました(^o^)/
ついでに現地で料理教室をするオファーを頂き、登壇したところ大盛況でとっても楽しく、次は100人に料理を伝えるぞ〜!なんて掲げて今回57名に料理を伝えてきました('-'*)
毎回おもしろいほど結果が出て楽しい★
僕はクックルーで障害をもつこども達が料理にチャレンジするのに、僕自身がチャレンジをする大人でなければこども達はチャレンジできないだろうし、チャレンジするとこんなに楽しいんだぜって話がいくらでも湧いてくるような自分でいることがこども達の未知へ進む勇気を作ると思っています。
大人がチャレンジして楽しんでないと、こどもはチャレンジしないでしょヾ(o´∀`o)ノ
僕のシンガポールでのお仕事の経緯は大体こんな感じ。
どうですか?あんまり自力でやってる感じがしないでしょ。笑
みんな海外での仕事を難しそうに見ている人は自分でなんでもやらなきゃと思ってる人。
でも仕事なんてさ、ひとりでできるスケールは限られてるんだよ。
ひとりで飛行機がつくれるか。ロケットがつくれるか。iPhoneがつくれるか。って言ったら無理ヾ(´▽`)ノ
ー枠外の世界で活躍する鍵はコミュニケーション
僕はコーチングというコミュニケーションを学びました。
今も福岡まで行って学んでるくらいです。
それほど僕はコミュニケーションが下手くそだった。
正直言って僕も海外で仕事をするなんて難しいと思っていました。
ひとりでできる限られたスケールで、自分はなんでもできるんだなって思っていました。今思えば井の中の蛙です。
コミュニケーションを学び始めて、日常で使い始めて、だんだんと自分がなんでもひとりでやろうとしていることに気がつきました。
気持ちは人と一緒に何かをしたいんだけど、行動が伴わない感じ。
自分のペースや価値観があって、相手も当然そうであるかのように扱ってしまって関係が上手くいかない。そんなんばっかでした。
シンガポールではひとりじゃどう頑張っても仕事できません。
逆にそんな環境が人と一緒に何かをする最高のトレーニングになったのかなと思います。
相手としっかりコミュニケーションをして、一緒にプロジェクトをつくり、結果を挙げられるようになりました。
例えば、両腕が使えない人がいたとして、その子と一緒に料理をするにはどうすればいいのか考えたら、じゃあ火をつかわなくても食べられるローフードにしよう。とか僕が包丁で切るところを引き受けようとか、色んな関わり方が考えられますよね。
僕の知人で、半身不随で車椅子の人たちとダンスを踊るという遊びをしていた人がいます。できるようにやる方法っていくらでもあるんだなぁと驚いて素晴らしいなと思いました。
ちゃんとコミュニケーションして自分にないものや得意なもの、苦手なもの、なんでも言えたら、これからどうやろうかってアイデアや行動がみえてくるんじゃないかなヾ(・ω・o)
ー自分が楽しくて皆が楽しい夢を描こう
人と一緒に何かやるときは、人と一緒に夢を描きます。
これがおもしろい。僕はこの工程が大好きです。
お互いのスタンスや作りたい世界が一致して、じゃあ何をしようかって考えると、一緒の夢を描くことになります。
参加している皆がワクワクしたら、それだ!
きっと素晴らしいものが作れることと思います。
僕はシンガポールでの料理教室も青木康子さんとSkypeというインターネット電話を使ってミーティングをしますが、こどもと料理をするというテーマにお互いがワクワクして、シンガポールの幼稚園やお菓子専門店を巻き込んで楽しい有意義なイベントをつくることができました(´∀`∩
今申し上げた、たったこれだけ?の秘訣で簡単に世界を広げられることと思います(^^)♪ ぜひやってみて。
◆言葉をどう超えるか
ー英語が通じないなんて嘘
「英語が通じない」「英語話せる(できる)の?すごいな」
こんな言葉を聞いたことはありませんか。
一般的に英語を使わない日本人は英語は通じる/通じない、話せる/話せないという立ち位置で英語について考えていることが多いように感じます。
そんなの僕から言わせると
「おれの方がよっぽどできないよ!!!!」と叫びたくなります。笑
一緒に料理教室をしているspoonfulの青木康子さんからは
「(英語が)うまくないのに通じ合ってるのがすごい」と言われました!でしょ?って僕は思います^^
だって英語はさ、中三まではある程度勉強したから。
完了形とか覚えてないから、今のレベルは中二くらいまでかな。
同じだけ勉強した人の間にも歴然とした差が出ると思うんです。
それが、「相手の気持ちを聴く姿勢があるかどうか」です。
ー相手の気持ちを聴く姿勢があるか
相手の気持ちを聴く姿勢ってのは、相手がどう思っているのか、どう思ってその言葉を言ったのかを正確に汲みとろうとする姿勢です。
英語ができないと思っている人は、大抵何を話せばいいか、なんて言えばいいかわからないという人じゃないかなと僕は思います。
それより大事なのはちゃんと聴く姿勢です!ヾ(´▽`)ノ
自分が話したいと思って、いくら上手な英語で伝えたとしても、実は相手の方がわかっていなかったり、発音やイントネーションがわかりにくいと感じたりしているかもしれません。
お互いの英語のレベルによっては、完璧すぎて伝わらないことだって起こりえるということです。
僕はいつも
「What's mean?」どういう意味?
「One more please」もう一回言って!
「How is going」どうですか?
大体この言葉を使っていることがあります。
聞き取れないときはもう一回言ってもらう。
意味がわからないければ、他の言葉に置き換えてもらったり、意味を解説してもらうこともできます。
料理中に「どう?」って聞くと、相手の状況が返ってきます。
こちらが相手の気持ちを聴く姿勢がある状態でいると、相手も同じようにこちらの言葉の意図を汲みとろうとしてくれることが多い。
あとは単語とジェスチャを組み合わせて話したりすれば、多少言葉が変だったり文法が乱れてても通じ合っているものです。
ー味方を増やそう
僕は料理教室では味方を増やします^^
それは日本が好きな人が1人以上は絶対いるからです。
それにシンガポールでは「オイシイ」とか、「こんにちは」とか簡単な日本語は結構皆知っています。
そんな日本が好きな人には日本のいろんなことを伝えたいなと思って話します。すると色んなことを熱心に聞いていただけるので、思いつきでジョークを言うときにも楽しんでくれます(^^)
例えば、妻のゆかりが料理について解説しているとき
「why?」と合理的な理由を問う質問があります。
そのときに「Everyone,In Japan ,why is ナンデヤネン!」とコテコテなツッコミのジェスチャをしてみると、結構笑ってくれます^^
No.No. It's only Osaka.と相方が突っ込んでくれたら、ナンデヤネン!とかぶせてみましょうヾ(・ω・o)
◆次のチャレンジは300人に料理を手で伝える
ー現地パートナーを力付けよう
前回に、商業施設のレストランでご飯を食べてるときに、野菜に味があまりないねという話になりました。
それを言うと日本ってすごいね、スーパーに売ってる野菜にしっかり味がある。日本の安全で美味しい食を世界の食文化にしよう!という夢が一つ浮かびました。
よーし100人に日本の食を手で伝えるぞという次なる行動が生まれ、今回は57名に伝えることができました。
次は300名に伝えたいと思います(Φ皿Φ)クワッ
次の300名に進むために、僕がこれからやろうと思っていること。
ひとつは現地パートナーを力づけることです!
僕とともに料理教室を作っていただいているspoonfulさんをもっと力付けたいと思います^^
前回は15名の参加でしたが、今回は57名です。
spoonfulさんも今や月に10回イベントをされているほどファンの人もついていただいています。現地パートナーがよりパワフルになるお手伝いをすることで、僕らが日本の食を伝えるときに多くの人に伝えられたらいいな(^^)
日本でもspoonfulさんの活動を紹介したいと思います!
ーパートナーの参加を増やそう
300名の参加を作るためには、もっと多くのパートナーの参加が必要と思います。
今回はこのはな幼稚園さんと、お菓子専門店のcandeliciousさん、伊藤園さんが関わってくださいました。
もっともっと日本の安全で美味しい食をシンガポールの文化にする熱い思いをもったメンバーの参加をつくることで、日本の食全体が盛り上がってくれたら嬉しいな(^o^)/
ー言葉のボキャブラリーを増やそう
今の英語でも通じ合える一方で、もっと言葉のボキャブラリーが欲しいと思った!通訳がいらないくらい自分の言葉で、僕らの思いを伝えられたらどんなに素敵だろう。
もっともっと仲間が増えてたのしいんじゃないかな(^o^)
英会話レッスンを受けよう!
まとめ
僕がシンガポールで料理セミナーをして気づいたことをシェアしました。
とっても楽しくて、気づきがたくさん!
シンガポールでクックルーを応援してくれる人との出会いもありました!
この体験が読者の方にとって、海外に行ってみようと思ったり、チャレンジするということ自体に取り組んでみたり、できないことができるようになるっておもしろいかもな、なんてそんな風に変化のきっかけになったら幸いです。
最後に僕のレシピと出演動画が英語でみられる農林水産省の外国向けにカジュアルに和食を発信するWEBサイト「Taste of Japan」を紹介します^^
レシピと動画のフード制作とスチール撮影はFCFで制作しています★
これは料理教室で見せたらみんながアクセスしてくれて嬉しかったな!
この仕事は和食って海外で認知されてきたけど、今度は家で作ってもらおうという農水省の国策で敷居が高いイメージの和食をカジュアルに表現する情報発信です。国の仕事をやらせて頂けて、日本の家庭料理を伝える日本代表の立場で関わらせていただけるなんて光栄ですヾ(o´∀`o)ノ
シンガポールでも生徒さんに教えたらとっても喜んで頂けるんです。
国のサイトだから信頼もあるしね。
これはマジで海外の料理教室で助かります。
この活動も日本そのものに貢献になっているんだなぁと思うと誇らしいです。
皆さんもよろしければアクセスしていただいてご覧いただけると嬉しいです(^^)