クックルーの療育〜料理療育で引き出される39の資質と才能〜
はい、天才こども料理塾クックルーのGOさんです。
障害福祉の世界では「療育」という概念があります。
◆療育ってなに?
食育と同じように、造語です。
東京大学の高木憲次教授が「療育論」を昭和17年に発表しました。
公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センターさんから引用すると
「療育とは現代の科学を総動員して不自由な肢体をできるだけ克服し、それによって幸いにも回復したる回復能力と残存せる能力と代償能力の三者の総和(これを復活能力と呼称したい)であるところの復活能力をできるだけ有効に活用させ、以て自活の途の立つように育成することである」
つまり、療育本来の定義は自活の道に立つように育成することです。
◆クックルーの考える療育
クックルーはこどもがワクワク料理を楽しんでいたら、才能資質が引き出され、自分らしく暮らす力が身についていた、という未就学児〜高校生までの障害児童デイサービスです。
クックルーの考える療育について今日は話したいと思います。
◆料理を通して楽しく、才能資質を引き出す
クックルーが提唱する「自分らしく暮らす3つの力」はこちらです。
感動>美味しい、嬉しい、幸せなど感情を表現する
感謝>どれだけの時間や手間や気持ちが込められて食がつくられているのか知る
痛みを知る>人に包丁を刺したら痛がるだろうな 外傷の痛み、心の痛みを知る
この3つを感じとる資質が大切です。
さらに料理をすることで、チャレンジ精神、創作意欲、戦略や戦術を組み立てる、失敗を受け入れる器、探究心、コミュニケーション力、観察力、計算力、読解力、注意深さ、慎重さ、危機管理能力、公平性、指先の力、整理整頓の習慣、衛生観、時間管理、効率性の意識、味覚、異文化を受け入れる寛容な器量、好奇心、計量のトレーニング、健康維持の習慣、相手をみて尊重する心配り、段取り、季節感、役割を引き受ける、リーダーシップ、責任感、自炊して生活する力、お金の使い方と価値、食材の作り手の仕事の価値を感じとる、食材のつくられる文化風土や背景、習慣や文化の多様性に気づき認める器、調べたり実験する習慣、スープやお盆を運ぶ時などバランス感覚、色やデザインのセンス、手先の器用さ、空間認識能力などなど
他にも時間があればあと10倍くらい書きたいところですが、これだけたくさんの物事に気づいたり、自然と学んだり、集団の中で役割を見出すことがあります。
集団の中で自分を見つけることって、自分の個性やオリジナルを見つけたり、自分らしく生きるためのキッカケになりますよね。
◆療育を通して、お母さんが健康でいることをつくりたい
クックルーは料理療育を通してこどもが自分らしく暮らす力を身につけ、お母さんが健康でいることにつなげたいと考えています。
お母さんが病気になった時、家全体が真っ暗くなりませんか。
お母さんって家の中で、太陽のような存在と思うんです。
影響はこどもやお父さんだけでなく、家族とつながる人全てに及びます。
日本中の家庭のお母さんが健康で輝いていたら、どれだけの人が救われるだろう。
クックルーを運営するFCFの理念は「大切な人との暮らしをもっと楽しく」です。
療育を通してこども、お母さん、家族全員の暮らしが素敵になったら素晴らしいと思います。
クックルーに通って料理を一人でも安全につくれるようになったら、ぜひお母さんの料理を手伝える子になってほしいなと思います。
貢献することに障害がある/ないは関係ない。
障害がある子も人を助けたり、手伝ったり、心の支えになることが当たり前にある、そういうもんだと思います。
貢献は最高の自己表現、と僕は師匠に教えられたことがあります。
貢献ができない人間として育ってしまったこどもは不幸です。
なんでもやってもらうのが当たり前になると、自己を表現する翼を奪ってしまうようなもの。
貢献による相手への力付け、相手からの感謝と承認による自分への力付けは相互に力づけ合う最高なコミュニケーションです。
僕の友人で重度の障害を持つ人もいますが、クックルーをつくるにあたり、素晴らしい人を紹介頂きめちゃくちゃ助けていただいていて、とても力づけに感じて感謝しています。
社会に障害者も健常者も差別なく、支え合う社会をつくること、それがクックルーのつくりたい世界です。
【求人】こどもと一緒に、楽しく生活に基づいた発達訓練を探究する指導員
こんにちはヾ(*°▽°*)ノ
こども料理塾クックルーのGOさんこと五十嵐豪です。
今僕はクックルーを一緒につくるスタッフと出会いたいと思っています。
僕は元々福祉業界は素人、右も左もわからない状態からスタートして、事業計画を立てて借り入れしたり物件決めたりするのも初めてです。
たくさんの方のお力添えを頂き、療育と発達について学び、理想的な物件も決まり、内装事業者さんも決まり、地元の信用金庫さんからお力添え頂き、地元中野区の方々に応援頂けるようになりました(ノ*゚▽゚)ノ
これは並行してしっかり取り組みます。
そしていよいよクックルーの一番の肝どころ、料理の発達訓練プログラムを一緒につくる「指導員」として、一緒に場を育てていくスタッフとの出会いを探しています。
今日は求人のお知らせですヾ(*°▽°*)ノ
◆こども料理塾クックルーとは
◆クックルーがつくりたい世界
◆クックルーが大事にしていること
◆クックルーのスタッフ
◆クックルーの1日
◆サービス管理者の仕事
◆一緒に働きたいと思っている人物イメージ
◆雇用条件
◆こども料理塾 クックルーとは
こども達が「安全に料理で遊びながら」チャレンジ精神や集団生活における協力関係や創作意欲など自立生活に必要な教養やスキルを学べる障害児童デイサービス事業所です。
チャレンジドの(障がいをもつ)こども達は包丁や火は「危険なもの」と教えられています。
しかし自立生活に自炊能力は欠かせません。
自炊能力がないと衣食住において依存を生み出し、社会との共依存を作り出す危険があるとクックルーは考えます。
料理で楽しく遊ぶ場を作ることから障がいを特別視することなく依存を作らない社会をつくることがクックルーのビジョンです。
◆クックルーがつくりたい世界
私たちはこどもがワクワクしながら料理をつくる障害児童デイサービスを通して、こどもたちと「自分らしく生きる力」を見つけたいと思います。
こどもが楽しく料理を学ぶとこんな力が身につきます。
●「ご飯の支度ってこんなに時間がかかるものなんだ」 作り手へ感謝の気持ちが湧いてくる
●「トマトが嫌いだったはずなのに3つも食べた」 苦手な食べ物の美味しさを感じる
●「食べなきゃ、作らなきゃ」ではなく「食べたい、作りたい」主体性が身につく
●「ここは私がやりたい」初めてのことも果敢にチャレンジする。失敗してもよく見て学ぶ。
●「作ってくれてありがとう」の言葉にやり甲斐を感じる。料理をつくる価値を見出す。
●人と一緒につくることで「責任」「パートナーシップ」「役割をみつける」感性が育つ
まだまだ、たっくさんの自分らしく生きるパワーが湧いてきます。
◆クックルーが大事にしていること
自由にのびのびと楽しく安全に失敗できる環境づくり
●うまく作るのは忘れて!楽しく自由につくろう。
散らかしてもいい、こぼしてもいい、器用につくるのは上手くなれば誰だってできるようになります。
料理を楽しんでいればうまく作るようになるのは遅かれ早かれできるようになる。
こどもの好奇心や才能の芽を伸ばします。
調理には紙製品やシリコン製品を使うことで落としても割ることなく、安全に失敗できる環境をつくります。
●切り傷も火傷も痛いだけで治るし怖くない。
後遺症が残るような大きな怪我をする前に、小さな失敗を重ねることが大切です。
包丁づかいも「たまねぎ」を切って指を落とす子どもはいません。
「カボチャ」のように力が必要な硬い食材を切るときに大きな怪我をする可能性はあります。
フライパンでお肉を焼くときに後遺症の残る火傷はありませんが、揚げ物をひっくり返すと皮膚がただれる恐れがあります。
切りやすい食材から包丁づかいのコツや、どうしたら怪我をしないかを体験して試しながら料理することで、失敗を恐れずチャレンジすることができる環境をつくります。
*お子さんの怪我について同意書をご用意し、承諾頂いた方のみサービスを受けて頂けます。
●ママゴト遊びも、手先のトレーニングも、社会的規範も遊びながら身につく
0〜6歳のこどもは火や包丁は使いません。茹でた枝豆をプチプチと鞘から出して綺麗に並べて絵を描いてから食べるというトレーニングを通して、身支度を自分でできるようになるための手先のトレーニングや社会的規範、創造性や味覚を含む5感がフルに使われ、様々な感性が一度に働く高度な療育になります。
「意図的に」 食を通したトレーニングプログラムを組むことで自分らしく暮らすための力がどんどん湧いてきますヾ(*°▽°*)ノ
●片付けは自分で。
調理中は散らかしても、こぼしてもOK。
汚れたら自分で拭いたり、台を磨いたり、漂白剤を使ってみたり、終わった後に水拭きしたり、ゴミを捨てたり、片付けの時間も調理の時間同様に大事な時間として環境をつくります。
◆クックルーのスタッフ
クックルーは株式会社フードクリエイティブファクトリー(FCF)が運営します。
スタッフは皆、岸英光氏、松本真紀子氏の人を力づけるコミュニケーションの技術「コーチング」の研修を受けており、安全な言葉の空間をつくっています。
僕たちが考える安全な空間は、どんなことを話しても取り乱すほど怒り狂ったり、無視したり、関係を切ったりすることはしないということにメンバーが同意していて、秘密や後ろめたい事や失敗を話してもOKとしている空間です。
私たちが掲げている理念は
● 食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しくする
● 従業員が安心してイキイキと働ける職場をつくる
クックルーもこの理念からできています。
一緒に働くメンバーを紹介します。
代表者
五十嵐豪(GOさん)
今までにないような革新的で、最高に楽しくて、社会にとっても素晴らしい放課後デイをつくろう。放課後デイサービスってどうしても助成金で運営する事業になるけれど、こどもの頃から料理を楽しく皆でつくる教育を受けられることで、そのこどもたちが大人になって自分らしく生きる力を養えたら、生涯に必要な助成金って減らせるんじゃないかと思うんです。クックルーの存在が誰にとっても意義のある存在になるように、この場を一緒に作れる人と出会えたらこれほど嬉しいことはありません(^o^)/
五十嵐ゆかり
『こどもがワクワク料理をしていたら、大人になって自立した生活に必要な教養とスキルを身につけちゃった!』これがこども料理塾クックルーが目指すところです。 こども達がこども料理塾クックルーで過ごす時間は、人生の中ではほんの一部。 でも、そのほんの一部の時間がこども達の自立した生活につながっていく力付けとなることを信じて私たちは取り組んでいきます。 私は幼少期に伯母と一緒に料理を作った経験から料理が大好きになり、今は料理研究家の仕事をしています。あの頃の体験がなければ、料理の仕事には就いていなかったかもしれません。こどもの頃の体験はその時の体験のみで終わらず、未来につながっていくものです。こどもがもつ限りのない可能性を広げるお手伝いができたらしあわせに思います。 目指すところは、『こどもがワクワク料理をしていたら、大人になって自立した生活に必要な教養とスキルを身につけちゃった!』です。そんな、こども料理塾クックルーを一緒につくって頂ける方を募集しています^^
河瀬璃菜
「大切な人との暮らしをもっと楽しく」を意図として活動している私たちですが、こども料理塾クックルーを通して、お子様の発達障害に一人で悩んでいる親御さんたちの現在の不安やお子様の将来の不安などが「これでいいんだ」に繋がることを意図して取り組みたいと思います。そして一人でも多くのこどもたちが、料理を通して発見や驚きや、感動、楽しさなどたくさんの喜びを感じて、自信を持って社会に出る準備を一緒に出来れば嬉しく思います。
◆クックルーの1日
◆指導員の仕事
●保護者の方との面談
…「一人でトイレができるようになりたい」「ほかの子とコミュニケ―ンを取れるようになりたい」など、保護者の方が希望する支援内容をヒアリングします。
●こどもの発達支援
…こどもと触れ合いながら成長を支援していきます。
●こどもの送迎
…施設を利用する子どもをクルマで学校までお迎えにいったり、家までお送りすることもお任せする仕事の一つです。
●ブログ
…クックルーの取り組みや想いを伝えるブログを運営します。
●遊び・イベント
…こどもたちと遊んだり、イベントを企画したりします。自分が楽しんで遊べる企画が一番!
クックルーは放課後デイサービスの運営経験がありません。
僕が尊敬している沖縄県の放課後デイサービスのNPO法人ぺあさぽーとの山城健児さんからクックルーの理念に賛同頂きまして、アドバイザーとして関わっていただくことになりました。
業務についてはオープンまでにぺあさぽーとさんからの監修を頂くことになりますので、障害福祉未経験の方でも安心して面談にいらしていただけましたら幸いに思います。
美味しいごはんが毎日食べられますヾ(o´∀`o)ノ
朝はおにぎりを食べながらミーティング♪
ランチはまかない料理♪
ぬか漬けをつくったり、梅しごとや、味噌づくり、いくら仕込み、栗の渋皮煮など料理には生活の知恵がたくさん。こどもと一緒に楽しみましょう。
社員全員が料理本を出版! 従業員は自分らしくイキイキと活躍しています
料理本を出版したり、テレビに出たり、ラジオで話したり、インタビューに応えたり、自分らしくイキイキと働いています。
大人が自分らしくワクワクしながら生きてないと、こどものワクワクする未来はつくれないと僕は考えています。
畑に行ったり、工場見学に行ったり、食の現場を見て生きた学習♪
食の現場って毎回驚くほど学びがあります。
畑や工場や土地によって全然違う風景。
生活するためにマストではありませんが、「豊かな心」を育むってこういう体験による気づきが人を成長させてくれるんだなぁと思います。
沖縄で遊べますヾ(・ω・o)
クックルーをサポートしていただく沖縄のぺあさぽーとにも研修に行きます。
「遊ぶことしか考えてない」「自然だけで何もなくても遊べる」という言葉が僕にとって衝撃だった海山遊びの天才の山城さんと一緒に沖縄で研修するので、遊びの中から障害福祉の素晴らしいヒントを得られることと思います。
◆一緒に働きたいと思っている人物イメージ
私たちが一緒に働きたいと思っている人は、
● 新しい物事に取り組むときにワクワクしちゃう人ヾ(´ω`=´ω`)ノ
● 価値観に固執をもたない《素直さ》
● 大事なことなのでもう一度言うと《素直さ》です
● 年齢や経験やスキルや健常/障害に《比較をしない》で関わる
スキルや経験はクックルーと一緒に育っていくものと思います。
◆雇用条件
<必須条件>
指導員の必須資格はありません。
保育・介護・障害相談などの実務経験を持つ方を優遇します。
<任意条件>
年齢:問いません
性別:問いません
給料:25万円〜(社会保険加入)
福利厚生:交通費支給あり、朝昼食補助あり
勤務地:東京都中野区鷺宮駅より徒歩3分(予定地)
休暇:週休2日
◆最後に
最後までお読みいただきありがとうございますヾ(´∀`○)ノ
僕は料理研究家として独立して9年、社会事業に取り組むことが学生時からの夢で、フードクリエイティブファクトリーも「食からできる社会のコト」を探究してきました。
10年かかって、ど真ん中のこども料理塾クックルーが動き出しました。
めちゃくちゃ楽しみだし、どんな人と一緒に、自分らしくイキイキと生きる力をこども達と育めるだろう。障害者と健常者の区別はあっても”差別”のない社会をつくるという大きな船出の第一歩と思っています(^^)
福祉分野はど素人です。
事業計画を立てて借り入れするのも初めてでしたが、福祉施設の報酬や規定をみて、これは運営会社のリスクや福祉に関わるスタッフの暮らしを考えると、運営が厳しい規定だな。と感じました。
福祉分野で暮らす方の雇用環境は、国の規定や政策方針にアプローチしないと、福祉分野は大切なのにとても住みにくい世界になってしまうかもしれないと危機を感じました。素人だからこそ感じたことと思います。
僕は大切な人との暮らしを楽しむ人を増やしたいという想いからFCFをつくっていますが、クックルーは働くスタッフの方皆の暮らしを大切にした環境を作りたいなと思いました。
クックルーを作る際に決めた「常勤社員5名で運営」なんてクレイジーに感じるかもしれません。
飲食店で例えるとホールからキッチンスタッフ全員「社員」という配置です。
社会保険があるんだもの、暮らしに安心できていいじゃない。パートタイムスタッフの方が急に来れなくなって、当日に代打出勤ということがないようにしたい。
あとは一緒にクックルーをつくることに、自分ごととして入ってくれる方と僕は一緒に働きたいです。一緒に福祉の世界に素敵な変化を起こしましょう。皆が居心地よく働ける社会をつくろう。
僕らと同じ方向に向かって、一緒に自分たちが最高!って思える世界をつくる人募集!
障害者と一緒に手を取り合うコトは「特別な経験が必要」なんてことないということを、僕は沖縄の放課後デイサービスで学びました。
一緒に新しい世界をつくろう!
◆問い合わせ先
info@foodcreativefactory.com
経歴書をEmailに添付の上、あなたがクックルーを通して得たいことを語ってください。どんなお問い合わせにも僕が対応させていただきます。
指導員はクックルーの想いから、療育の質に転換するとても大切な仕事です。これから常にこのページで募集しています。
一人でも多くのこども達が、料理をワクワク楽しむことで自分らしく生きる力を身につけることを意図して、ご応募をお待ちしています。
応募はしないけど、何か力になりたい、という方もEmailでコンタクト頂けましたら幸いに思います(^o^)
国を動かした大学生、川田龍平さん「弱いままでいい」話に触発されました
こんにちは!クックルーのGOさんこと五十嵐豪です。
前回の更新から2週間以上も経っていて、昨日電話していた、沖縄の放課後等デイサービス、ぺあさぽーとの山城さんに「落ち込んでたのをみたけど大丈夫?」と心配されていました(っ゚⊿゚)っ
やさしいヾ(*°▽°*)ノ
2週間しか経っていなかったのか。
そう思うほど色んな動きをしていた2週間でした。
今日から再開して、振り返られるだけ振り返ろうと思います。
薬害エイズ訴訟で実名をあかし、当時19歳で国からの和解という結末をつくった、川田龍平さんを応援する会に行ってきました。
同様の被害者がたくさんいたのですが、国を相手に裁判しても勝てるわけがない。
国を動かせるとしたら、19歳大学生の自分が今ここで声をあげることが、問題に世間の関心が集まり、国を動かすことになるかもしれない。
それには自分しか立場を取れる人間がいない、訴訟をするには全国放送でエイズをカミングアウトすることになります。
もしかしたら実名で裁判をしないことで守れる幸せもあったかもしれません。
そのリスクをとったことで川田さんの行動により、国は過ちを認め、多くの人の命が救われるきっかけとなりました。
19歳の大学生が国を相手に裁判を起こして、国を動かすなんて、誰もが信じられない。では川田さんは特別強い人間だったのかというと、そうではありません。
日本で強い者が世界を動かせたのは、江戸時代まで。
さらに強い米国が現れて、江戸時代は終わりました。
海外に強さで「対抗」しようと、昭和初期まで戦争がありました。
その後の混沌とする近代を経て、今があります。
「対抗」は敵を作り、対立をつくります。
当時大学生の川田さんが裁判を通して起こしたことは「賛同」だったのではないかなと僕は思います。国を負かしていない。たくさんの人たちの賛同が起きた結果、国が過ちを認めて和解しています。
もし川田さんが強い人で、徹底的に相手を負けさせるために対抗して、対立して、攻撃していたとしたら結果は違ったものになっていたことでしょう。
印象的だったエピソードがあります。
エイズにかかると、身体の免疫機能がダウンさせられてしまいますね。
わずかなウイルスにも身体がやられてしまいます。
川田さんがスピーチされたときに話していたのが、「私は結婚して免疫が上がりました」という話。これが面白かった!素敵だった!
以前は「自分は長く生きることができない」と、テレビや雑誌のインタビューでも答えていたそうです。
今の奥様にプロポーズをしたときに、結婚をする条件として提示されたことがこれです。
「私よりも1日でも長く生きて。約束してくれたら結婚する。」
その後の川田さんはスイッチが変わったようでした。
奥さんとの約束のために、生きる身体をつくることに取り組まれています。
今でこそ野球選手のようにしっかりとした身体をしていながらも、優しく、弱さを認めて生きられる社会を作ろうとされている川田さんの生き方を見て、とても素晴らしいなぁと感動しました(ノ_・。)
弱いままで大丈夫。
この話をシェアできてよかった(ノ*゚▽゚)ノ 忘れたくない話。
やろう!!!つくりたい世界を自分次第でつくる
こども料理塾クックルーのGOさんこと五十嵐豪です。
昨日は絶望を味わい尽くしましたね。
まだ読んでない方はこちらからどうぞ('-'*)
今日は僕と同じくコーチングを学ばれた、古家さんの経営する歯医者さんに行ってきました。
古家さんは元々滋賀で先生をやって、塾をつくったり、家庭教師をしたり、障害児童との関わりをしていた背景があり、今度放課後デイサービスを開所されるそうです(´∀`∩
友人の紹介でお会いすることができ、今日が初対面です!
院長の奥様は障害者向けの歯科医師をされていて、ご夫婦揃って教育や福祉にとても感心がおありで、放課後デイに行き着かれたのも謐然だったのでしょう。
お会いしてお互いにどんな背景と意図で今の取り組みをしているのかを持ち出しあって、今の取り組みをシェアしていました。
僕は昨日の絶望感を持ち出していました。
想定外に驚いたこと。嘘だろと思ったこと。信じられない気持ち。
強迫観念を感じること。本当って聞き返したいけど聞き返せないような感じ。
契約しないといけないような切迫した感覚。辛い。不安だ。いろんな感情。
古家さんご夫妻にしっかりと受け取って頂いたことで、僕は最後の絶望の一絞りまでを完璧に味わうことができたと思います。
ぜーーんぶ手放して空っぽにできてから、古家さんの取り組みを聞いたら、僕にとっては素晴らしく突破的だったのです。
(言葉の安全を確保するため、内容は割愛します)
えー!なるほど〜!そういうことだったのか。
(色々な気づきがありましたが、この気づきをお伝えするには傷つく方もいる可能性があるため割愛したく思います)
昨日は「いかに難しいか、僕にできないか、危険があるか」などが僕に植えつけられた気がしました。
一方で古家さんは素晴らしいパートナーと出会い、軽やかにチャレンジされているなと感じて素敵だなぁって思いました。
僕は自分次第でつくりたい世界、クックルーをつくろう。
よし!やるぞー!ってバイタリティーが復活してきましたヾ(o´∀`o)ノ
昨日まではバイタリティーが止まっていたように感じます。
バイタリティーに火がついた途端にクックルーの協力者が一気に増えました★
クックルーの指導員として参加予定の保育士の方と僕で、こどもの発達を探究して食の療育を編み出すための電話ミーティングをしているのですが、なんと障害児童の施設で栄養士をしている方がアドバイザーとして参加頂き、しかも障害児童の作業療法士をされている方にも繋いで頂けるという、なんという嬉しいことでしょうか。
そしてすごい食の療育プログラムができそう。
僕らの今作っている食の発達支援療育プログラムの研究はひょっとしたら世界初の取り組みかもしれません(´∀`∩
大学の先生にも協力頂けたら嬉しいな!
学会で世界に発表して世界に食の療育プログラムを伝えたい!!!!
新しいやりたいことがブログを書きながら増えましたよ(Φ皿Φ)クワッ
みんなで一緒に広げよう。こどもがワクワク料理をしていたら自分らしく暮らすチカラが育つ環境をつくろうじゃないか(^o^)/
クックルーではサービス管理責任者スタッフとしてのメンバーを募集しています。
お心当たりのある方にシェアをご協力頂けたら嬉しいですヾ(o´∀`o)ノ
絶望を味わい尽くす
こんにちは!こども料理塾クックルーのGOさんこと五十嵐豪です(^o^)/
児童発達支援や放課後デイサービスを開業するためのコンサルティングを受けてきました。
(プロの仕事という尊敬があるため内容は割愛します)すると、今の事業計画ではダメという結論になり、東京での開所は絶望的になりました(ノ_・。)
僕の計画は甘かったのかなぁ。事実と違ったのかなぁ。
悲しいな。やり直しか。もうできないかもしれない。
これから同じようにやって開所はいつになるのか。
そもそも開所ができるのか。動くのが怖い。不安で仕方ない。
皆ごめん。諦めたい。諦めたほうがいいんじゃないか。楽だよ。
あらゆる湧いてくる感情を、自分の中で存在させるように味わいました。
ずーんと落ち込んでいたその日の夜にコーチとのSkype面談がありました。
個人コーチをして頂いている遠藤コーチとSkype面談をして頂いているのですが、コーチに持ち出して、自分がクックルを「つくりたい」ものから「つくらなければならない」ものに変わっていることに気がつきました。
「つくりたい」と「つくらなければいけない」って言葉は似ているんですけど、質感が全然違うんですよね。
前者は自発的、後者は強制的。
「やりたい」と「やらされ」くらいに違うのです。
僕は昔から気負いすることがしばしばで、「やりたい」で始めたこともいつの間にか「やらなければいけない」に変わることがあります。
その度にコーチやコーチングを学ぶ仲間に見せられて我に帰る!そんなことも多いです。
そこに気づいた自分として「やらなければ」という感情を手放しましたヾ(´▽`)ノ
身軽な自分にもどれ〜!!!
こどもがワクワクしながら料理をすることで自分らしく暮らすチカラが育つ場所をつくる意図で、絶望を味わいつくす。しっかりと落ちていきました。
明日に続く>
今日の記事は絶望感で終わりましたが、クックルーでは障害福祉または介護福祉の経験者を募集しています!ヾ(o´∀`o)ノ
今までにない料理の発達支援のプログラムをつくることにやり甲斐を感じる人に応募いただけたら嬉しいです★
埼玉県春日部で福祉飲み会
こんにちは。クックルーのGOさんこと、五十嵐豪です。
クックルーができるまでのドキュメンタリーもブログに記しておきたいと思って、今日からはロード・オブ・クックルーの連載を始めたいと思います!
昨晩は埼玉県の春日部で、Lifeクリエイトの山口さんからお誘い頂いて福祉飲み会でした。
山口さんは18歳の頃交通事故で脊髄損傷し、胸から下の感覚がなくなりました。
25歳の頃介護してくれた母が交通事故で亡くなり、10こ下の弟さんが介護をされていたそうです。
弟さんが大学を卒業した時、施設に入るか、起業して自分で活路をつくるか選択が必要になり、自ら独学でNPOを開設する勉強をして、介護ヘルパー派遣事業を起こしたという方です!
GO「え?独学って本とかどうやって読むんですか?」
山「人に読んでもらうんです(左腕で本を開くようなジェスチャー)」
GO「しゅ、、、しゅごい」
素晴らしく切り開かれていて、パワフル生きておられる。
山口さんの存在自体に力づけられました。ヾ(o´∀`o)ノ
会では十文字学園大学の柊崎教授、社会福祉協議会の木下さんがご一緒で、お二人とも長らく社会福祉に関わり、春日部の福祉の礎を築いてきた存在です。
そんな大先輩がいたから、僕らのようにエッジの効いた若者が福祉の分野にチャレンジするようになったんだなぁ。その貢献っていったら果てしないです。
心から感謝申し上げます。
「春日部はバリアだらけで、おしゃれで美味しそうなお店ほどバリアがあるんです」
山口さんが言っていたことが印象的でした。
バリアって水はけのための段差だったりして、店を作った人も車椅子の方にバリアを作ろうとして作っているわけではないんだよなぁ。
バリアってないほうがいいな。このバリアをなくしたいなって思いました。
いっぱい聴いて、いっぱい喋って、熱く語り、楽しかった〜(^o^)/
めげそうなこともありますが、こんなに充実感を持って話ができるのも今を生きてるから!('-'*)
さてー!クックルーの準備をしよう★
障害のあるこども達ほど、火と包丁は危険だけど使った方がいい
放課後デイサービス こども料理塾クックルーのGOさんこと五十嵐豪です。
放課後デイのクックルーはこどもがワクワク料理をしていたら自分らしく暮らす力を全部身につけられる障害福祉の事業所です。
こども達と料理教室をするときによく見るのが、包丁や火を見たときに手を後ろに組むこどもがチラホラいるな〜というシーンです。
今日はそんな包丁と火の話です。
忙しい人は目次だけ読んでもOK
◆火と包丁は危険がある。ではその先に何があるか大人が答えられる?
ー火と包丁がどれだけ危険か大人が知らない
ー火と包丁を使うことで得られる23このこと
◆危険との関わり方は3つ。 想定と予防と対処
ー想定1>起きうることを全て想定する
ー想定2>想定について立場や価値観が違う人と意見交換する
ー予防1>適切に行動できるように教える
ー予防2>怪我の練習をする
ー予防3>壊れてもOKなお皿を使う
ー予防4>家族との情報交換やコミュニケーションを日常的に
ー予防5>危険の呼びかけに「タグ」を活用する
ー対処1>異変があったときにすぐに対処できる人員配置
ー対処2>問題が起きたときのコミュニケーションライン
ー対処3>怪我や病気が起きたときの提携医療・看護施設
ー対処4>危険があったときのこどもとの関わり
◆火と包丁は危険がある。ではその先に何があるか大人が答えられる?
火と包丁は危険があるということをこども達に教えていますが、その先に何があるかを教えたことはありますか?
火と包丁は怖いもの、危険なもの、とだけ教えるとこどもはできる限り関わりたくないと感じてしまうかもしれません。
結果的に料理を他の誰かに依存することになったり、料理が自分ごとじゃなくなってしまうかもしれない。
それに料理だけで済まない、生活に欠かせない他の仕事も誰かに依存をつくってしまう「隙間」をつくりかねません。
これがこども達が大人になるにあたってどれだけ危険で、どれだけの損失があるのかを一緒に見ていきましょう。
ー火と包丁がどれだけ危険か大人が知らない
まずは火と包丁がどれだけ危険なものかを見ていきます。
火は何からでますか?
●ガスコンロ
●オーブントースター
●電化製品の電気回路からも火が出ることがあるかもしれませんね。
<質問>火が出るとどんな危険が想定できますか?そうなるとどんな影響がありますか。
何個でてきましたか?
*
*
*
*
*シンキングタイム〜♪(^o^)/
*
*
*
*
*
*
●火が燃え移って火事になる
ー燃えるということにフォーカスしてみると
家が火事になる、大切なものが燃える、家に帰れない、逃げられない人が死ぬ、大きな火傷を負う可能性があるなど
ーお金にフォーカスしてみると
燃えたものを新しく買わないといけなくなる、改装や建て替えが必要になる、資産がなくなるなど
ー二次的影響にフォーカスしてみると
隣接する家にも同等の被害が及ぶ、大騒ぎになる、損害がでる、多くの人が避難が必要、消防隊員が出動するなど
ー気持ちにフォーカスしてみると
悲しい気持ちになる、喪失感がある、罪悪感がある、損した気持ちになる、怖い、この先に不安、後悔が残るなど
●火傷する
ー外傷にフォーカスをすると
痛い、熱い、水ぶくれができる、跡が残る可能性がある、皮膚がただれる、医者が必要、治療費がかかる、患部をしばらく動かせないなど
ーこどもの気持ちにフォーカスすると
怖い、びっくりする、痛い、熱い、苦しい、後悔する、悲しい気持ちになる、もうしたくないと思うなど
ー親の気持ちにフォーカスすると
びっくりする、心配になる、慌てる、ドキドキする、後悔する、もうさせたくないと思う、何か対処してあげたい気持ちになるなど
ーこどものトラウマにフォーカスすると
熱い思いはもうしたくないと思う可能性がある、料理に怖い経験が残って遠ざかる可能性がある、 新しいことに挑戦すると危険・どうせ悲しい思いをする・後悔すると感じる可能性があるなど
●他人に火傷を負わせる
ー相手の外傷にフォーカスすると
痛い、熱い、水ぶくれができる、跡が残る可能性がある、皮膚がただれる、医者が必要、治療費がかかる、患部をしばらく動かせないなど
ー相手の気持ちにフォーカスすると
痛い、悲しい、熱い、苦しい、びっくりした、なんでそんなことするのと相手を責めたい気持ちになる、仕返ししてやりたい気持ちになる、やらなきゃよかったと後悔する、もうしたくないと思うなど
ーこどもの気持ちにフォーカスすると
びっくりした、申し訳ない気持ち、こんなに痛がるなんて背徳感、罪悪感、悲しい、苦しい、辛い、こんなはずじゃなかったのに、怖い、不安、責められないだろうかと防衛、もうしたくないと思うなど
ー親の気持ちにフォーカスすると
心配、不安、びっくりした、申し訳ない気持ち、苦しい、辛い、
ー相手がこどもだった場合、親同士の関係
ぎくしゃくする可能性、謝って許してくれるだろうか、疎遠になるかもしれない、相手の親にとっても申し訳ない気持ち、
ー相手のトラウマにフォーカスすると
熱い思いはもうしたくないと思う可能性がある、料理に怖い経験が残って遠ざかる可能性がある、 新しいことに挑戦すると危険・どうせ悲しい思いをする・後悔すると感じる可能性があるなど
ーこどものトラウマにフォーカスすると
相手に後ろめたく関わりにくくなる可能性がある、共同作業に関わりたくなくなる可能性がある、料理に怖い思いをするという潜在意識が生まれる可能性があるなどなど
ー親のトラウマにフォーカスすると
こどもに危険な場所にいてほしくないと危険から遠ざける可能性がある、うちのこどもは人づきあいや共同作業が苦手と感じ苦手意識を創作する可能性がある、こどもが成長して新しい挑戦をするときも止めたくなるような衝動が残る可能性があるなど
ー相手の親のトラウマにフォーカスると
◎◎ちゃんはおっちょこちょいだという刷り込みが起きる可能性がある、自分のこどもと◎◎ちゃんは危険があるときには一緒に進ませたくないと遠ざけたくなる可能性がある、一緒になにか挑戦するときに反対したくなる衝動が残る可能性があるなど
ざっと出してみましたが、もっともーーーーーーっと危険や影響はあると思います。
上記には103この影響を書きました。
あなたはどれくらい言えましたか?
思ったよりも影響がなかった?^^
大人がどれだけ危険を見ているか、影響を見ているか。
この探究がない状態でこどもに危険さをアナウンスしても、こどもには響きません。
探究が浅ければ、なんとなく危険なんだと認知して、いざやってみると想定外に取り返しのつかないトラウマが起きたり、事故につながったりするかも(Φ皿Φ)クワッ
探究が浅ければ、なんとなく危険である認知だけでしかないのでこどもは危険さにリアリティを感じることができません。では大人は力を使って”禁止”するほかない。
言葉が理解できる小学生が包丁を使う時になると手を後ろに組むのは、危険について探究の浅い大人から「なんとなく危険」を伝えられて”禁止”されているのが原因と僕は観ています。
覚えておいて欲しい、なんとなく危険を伝えることが一番危険です。
山って危険なんだよ。クマがでるかもしれないからね。
海って危険なんだよ。溺れちゃうかもしれないからね。
火って危険なんだよ。家が火事になるかもしれないから。
知らない人って危険なんだよ。君を誘拐しちゃうかもしれないから。
この伝え方がどれだけの危険と影響をつくるか、今日のブログではここには触れませんがどうですか?(´∀`∩
<次の質問>包丁を使うことでどんな危険がありますか?影響がありますか?
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*シンキングタイム〜♪(^o^)/
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●神経や臓器や首や腱など致命的な急所に外傷を負う
●他人の神経や臓器や首や腱など致命的な急所に外傷を負わせる
ー外傷にフォーカスすると
痛い、絶命のおそれがある、重体のおそれがある、元に戻らないかもしれない、寝たきりになるかもしれない、治っても身体に障害が残る可能性がある、長い治療期間が必要、医療費がかかる、大切な時間を治療に費やすことになるなど
ー時間の損失にフォーカスすると
人格形成に大切な時間を失う、友達をつくる時間を失う、遊ぶ時間を失う、いろいろなものに興味をもつ意欲を失う可能性がある、学びの時間を失うなど
ー身体障害の損失にフォーカスすると
やりたいと思ったことができない損失、特定分野への興味を失う可能性がある、行動範囲が狭まる可能性があるなど
ー絶命の損失にフォーカスすると
遺族・関係者の悲しさ、喪失感、戻らない、加害者意識など
ー気持ちにフォーカスすると
やってしまった感、背徳感、罪悪感、逃げ出したくなる気持ち、虚無感など
ートラウマにフォーカスすると
2度と包丁は持てない可能性、料理をすること自体が怖くてできないなど
ー親の気持ちにフォーカスすると
苦しい、悲しい、後悔、背徳感、罪悪感、もうさせたくない思い、心配、不安、取り返しのつかない虚無感、喪失感など
●切り傷を負う
●切り傷を負わせる
ー外傷にフォーカスすると
痛い、血が出る、皮膚が切れて傷口に細菌が入って膿が出る可能性、しばらく動かせないなど
ーこどもの気持ちにフォーカスすると
痛い、怖い、びっくりした、どうしよう混乱、どうなるかわからない不安、手を切ると痛いんだという気づきなど
ー親の気持ちにフォーカスすると
痛そう、びっくりした、心配、何かしてあげたくなる気持ち、もっと大きな怪我をするんじゃないかという不安、もっと大きな怪我に繋がらなくてよかった安堵など
さっき103こ書いたので疲れてはしょりましたけど、さっきよりは危険と影響を考えられましたか?^^
このような危険の探究は親にとっても、保護者にとっても、学校の先生にとっても、クックルーをつくる僕たちにとっても大切で皆がこの探究をしていることが大切です。
自分が探究すべきことをお金を払って誰かに丸投げするのはよくない。
こどもも大人を見ています。
お金で責任を丸投げする大人になったら責任をかぶらないでいいから楽だし、痛みがないし、損失もなくて済むという大人を増やさないためにも大人一人一人がしっかりと危険の探究と向き合うことをお勧めします(Φ皿Φ)クワッ
ー火と包丁を使うことで得られる23このこと
今度は火と包丁を使う危険の先にあることを伝えましょう。
前項のように大人がどれだけ危険と影響を探究して伝えるかが大事で、これだけの危険と影響を伝えられれば、小学生くらい言葉がわかる年齢ならば使わないほうがいいのではないかと感じるかもしれません。
それだけでは危険を伝えただけで、火や包丁の意味や価値やつくれるモノを伝えなければ大人としてこども達に広い世界を生きてもらうには不十分です('-'*)
次に火と包丁を使うことで得られることをこどもに伝えてみましょう。
何がありますか?
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*シンキングタイム〜♪(さっきより短め^^笑)
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●火と包丁を使って得られること
ー調理として得られる結果
火を通さなければ食べられないモノもあり食べられるモノが広がる、火を通して柔らかく調理することで乳児やお年寄りにも食べられる、殺菌効果があり安全に食べられる、水分を切り方や火の通し方によって美味しくなるなど
ー教養として身につくこと
衛生について知る、切り方によって空間と成形について知る、長さ重さの感覚がつく、ひと口大に切るなど想像力がつく、温度について知る、化学への探究心がつく、物理的力学を感覚的に学ぶ、デザインの感性など
ー心の成長
注意深さが養われる、慎重さの感覚を知る、丁寧さ、正確さ、根気強さ、危機管理意識がつく、怪我をすることによって痛みを知る、危険なモノを取り扱う責任感が養われる、切り方で設計と想像力が育つ、観察力がつく、上手になると自信がつくなど
まだまだたくさんこどもが成長してからも、自分らしく暮らすために必要なチカラを教えてくれる「教材」となると考えています。
どうですか?('-'*)
危険はありますが、これだけの素晴らしいことがあるとしたら、火や包丁を使ってみてもいいと思えましたか?まだ思わない?それならもっと挙げてみましょう(^o^)/笑
こどもに伝えるときも危険さを十分に伝えた後に、
火や包丁を使うことで得られる素晴らしいことを一緒に伝えましょう。
それでも火や包丁を使ってみたい。
そう思えたなら、今度は危険を限りなく減らすための練習です^^
安全な方法を知り、繰り返していれば、個人差はありますが誰しもが限りなく危険を減らすことができると僕は考えています。
何より僕自信が不器用が服を着て歩くような男ですからヾ(o´∀`o)ノ笑
◆危険との関わり方は3つ。 想定と予防と対処
今度は危険を扱いましょう(Φ皿Φ)クワッ
ここは大人の出番です!っていっても怖い顔しないで楽しくやりましょうヾ(´▽`)ノ
危険との関わり方は3つです。
想定、予防、対処です。順に行きましょう♪
ー想定1>起きうることを全て想定する
起きうることを全て想定します。
東日本大震災のとき、原子力発電所では重要な設備を低い位置に設置していたと言われています。
本来厳重にリスクマネジメントしておくべき設備をあえて高い場所に設置せず、低い位置に設置したことに対しては
「6m以上の波がくることを想定していなかった」という発言があったことは記憶に新しいですね。
これは一橋大学の古沢先生に博多でラーメン食べながら雑談で聞いた話ですがヽ(´~`ボクハワカリマセン
「危険を想定する」ことの大切さを知った瞬間、僕は「ナルホド」と思って替え玉を頼みました。
親が、大人が、先生が、クックルーでは僕たちが、こども達が料理を学ぶ環境の中で起こりうる想定をしておくことが大切です。
99.999%起きなくても、起こりうることは書き出しておいて損はありません(^o^)/
どんな危険が想定されるでしょうか。
●火が燃え移ること
●火で致命的な火傷をすること/させること
●熱で火傷をすること/させること
●包丁で致命傷が起きること/させること
●包丁で切り傷が起きること/させること
他にも
●はしゃいでいたらぶつかって眼底や鼻など急所を打撲する
●転んだ先に尖ったものがあって刺さる
●ピーラーで指の皮を傷つける
●フードプロセッサーの刃で指を切る
●熱いフライパンを気づかずにさわる
●油がはねる
●油が床にヌルヌルして転んで頭を打つ
とにかくたくさん挙げましょう。お父さんも面倒くさがらずに一緒に考えましょう!
これだけの危険が99.999%起こることがないかもしれないけれど、起きる可能性があるということを知っておくことと知っておかないことではえらい違いです。
ー想定2>想定について立場や価値観が違う人と意見交換する
次に想定したことを、立場や価値観が違う人と意見交換することです。
お父さんならお母さんに聞くといいでしょう。
料理の先生という立場の人に聞いてもいいかもしれません。
心配性な隣人の理系の大学生に聞いても新しい観点があるかもしれません。
封建的・保守的な親戚のおじさんに聞いてもいいかもしれません。
とにかく立場や価値観が違う人と話すと想定外のことがどんどん出てくる!
想定外のことを出すのが目的ですよ〜ヾ(´ω`=´ω`)ノ
ー予防1>こどもが適切に行動できるように教える
こどもが適切に行動できるように教えるには、まず初めて使う場所や道具については危険についてアナウンスしましょう。
危険と影響の探究を思い出して!あなたの探究が浅いと「なんとなく」でしか伝わらないので注意です。
なんとなく伝わったらこどもも「わかってない」のでいくら”禁止”で縛っても禁忌を犯すことが必ずあると心得ておくと良いでしょう。
未成年のタバコがいい例です。タバコが健康に悪い、早死にする、何て言われても全然説得力がないでしょう。
タバコの危険についての探究が浅い大人がいくら”禁止”して縛っても隠れて禁忌を犯すこどもは今の時代も後を絶ちません。
本来成長すべきは大人達なのです。
ー予防2>怪我の練習をする
怪我の練習、それは怪我をすることです。
自転車の練習をしたとき、一度も転ばずにスイスイ乗れるようになった大きなお友達はいるかな〜?
スノーボードやスキーのときは山側にお尻をつく練習をしませんでしたか?
サーフィンやヨットでもいいかもしれない。僕はやりませんが。
柔道なら受け身からやるのは大怪我をしないため。
転ばなきゃうまくなれないんです。
スノーボードでも、はじめは怖いなぁと思いながらちびちびと転びながら進んでいき、しばらくして転んでもOKなことを認められるようになったら、少し大胆に挑戦できるようになって感覚を掴んでいくものですね。
料理においては最初からカボチャかカツオみたいに硬い皮のものを切ったら、力んで手元が狂って大怪我した〜なんてことが起きます。
それよりきゅうりや玉ねぎみたいに、多少繊維感があって柔らかいものを切るときは力がいらないので指を切っても大きな怪我にはつながらないのです。
大事なのは大怪我をしないこと。
1発の大怪我を防ぐためなら1000回だって小さい怪我をすれば絶対大怪我しないでうまくなるんです。
実際やってみるとわかるけど100回も包丁で指切らないし火傷もしません!
ー予防3>壊れてもOKなお皿を使う
壊れてもOKなお皿を使いましょう。小さいこどもは同時にいくつものことに危険のアンテナを広げておくことができません。
こどもが料理をするときは危険なものは火と包丁だけに集約させておくべきです。
例えば煮物をしているときに、ガラスの器を落として割ってしまった。
焦ってひろっていたら片手鍋のとってに頭がコンと当たってアツアツの煮物をかぶることになったらさすがにダチョウ倶楽部の上島さんでも悶絶するほどの火傷につながります。
火と包丁以外に危険の注意がそれてしまいそうなアイテムは用意しておかないのが得策です。
ー予防4>家族との情報交換やコミュニケーションを日常的に
学校やクックルーのようなデイサービスで料理をする際には、家族との情報交換やコミュニケーションを日常的にしておくことも危険の予防になります。
それはこどもがどんなときにどんな行動をするのか、家で家族といるときのほうが素の自分でいることが多いのである程度想定することもできます。
あとは問題が起きたときに、判断と対処を任せられる信頼関係も大切です。
緊急事態には親と担当者の連絡がなかなかつかないときもありますが、担当者との信頼関係があれば心を鎮めて、今手を打てる人の判断を信じるという対処も的確かもしれません。
ー予防5>危険の呼びかけに「タグ」を活用する
この「タグ付け整頓術」は"整頓の鬼"と呼ばれたGOさんのお掃除奥義の一つです。
タグ付けとは、こどもの体操着に名前を書くアレです。
新品の洋服を買うときに洗濯の方法を確認するときのアレです。
これが誰のものか、何に使うのか、何を入れるのか、どう扱うのかを記しておくことで使う人が都度安全確認をセルフチェックできる画期的なシステムです。
GOさん流お掃除奥義には「空間タグ付け」という秘伝があり、
空間そのもののタグを貼り付けて、置き場を決めるテクニックがあります。
こうすると在るべきモノが在るべき場所にちゃんと戻ってくる。
文字にすると当たり前に感じるかもしれませんが、7割以上の社会人が苦手なことだと僕の感覚では思っています。
話はそれましたが、危険のあるフードプロセッサーやピーラーの置き位置には必ず安全操作のタグを付けておきます。
フードプロセッサーの刃を持ち上げるときに手を切りやすいよという注意をイラストにしたりマークにして伝わりやすくデザインします。
怪我が起きやすいアイテムについては虎テープを貼ると目印になります。
危険な場所には虎ロープが張ってありますね。
画像検索すれば死ぬほど出てくるので、誰にでも一目でわかるユニバーサルデザインとして取り入れると便利と思います^^
こうなると怪我につながるよという想定を、記憶に刷り込む効果もあります。
ー対処1>異変があったときにすぐに対処できる人員配置
これまでは想定を予防に生かしてきました。
しかし予防しても起こることはあります。
例えばコンピューターウイルスっていくら予防していても入ってくるものです。
予防ができるものは、抜け道もできる、表裏一体なのです。
予防だけでは防げない事態には、対策を敷いておくことで被害を最小限に抑えて復旧までの時間を最短にすることができます。
他には、エクセルのファイルが落ちないようにいくらPCのメモリを軽くしてもPC落ちるときは落ちるんです。
問題が起きてもすぐに復旧できるように2分に1回保存しておくことが対策です。
話を戻すと、異変が起きたときにはすぐに対処できる人員配置を置くことです。
これは介護デイサービスのオーナー社長をされていた地元中学校の大先輩であり飲み仲間の関口さんから聞いた話です。
デイサービスはお年寄りのオープンスペースになっていますが、常時3名のスタッフをつけているそうです。
法律では2名以上つければOKなのですが、1名をお風呂に入浴にエスコートしたり、お手洗いにエスコートすると必然的にスタッフは1名で全体を見ることになります。
すると見通しが悪いし、万一何かあったときにもう1名のスタッフが対応している間に事故が起きる可能性もあります。
つまずいて骨折してしまったらスタッフが足りません。
僕はこの話を聞いて、クックルーは3名がいるようにしておきたいと思いました。
包丁と火は常に全員が使うものではなく、1箇所ずつに集中させておきますが、キッチンで怪我をするものは包丁や火ばかりではありません。
それにお友達がたくさんいてテンション上がる場所こそ怪我はよくおきます。
僕も体育の時間や放課後にしょっちゅう捻挫骨折突き指していたので(心身ボロボロか)
体育の自由時間にジャングルジムのどれだけ高い所から飛びおりられるかっていう遊びをしていて、一番になったのですが人生初骨折したのは小三のときです。バカですね〜。こどもってそういうもんじゃないですか。骨折は痛いけど、飛びおりの限界を知ることができました。授業中でしたが学校の先生には一切恨みはないし、バカなことしたけどやらなきゃわかんないよね〜ヾ(o´∀`o)ノ
ー対処2>問題が起きたときのコミュニケーションライン
想定外の問題はおきるという想定が大切です。
そのためのコミュニケーションライン、言ってみれば連絡網と繋がりやすさと連携を一言で現す言葉です。
まずは当事者に聞きます。「何があったの?」
誰かが失踪したならば当事者と近いこどもに聞くといいと思います。(もはや包丁も火も関係ないけど起こりうる想定の一つとして)
次にクックルーならスタッフに連絡します。
対応する人間が問題案件によって変わるので、緊急度のレートを作っておくといいかもしれません。
ABCDEの中で
A▶︎サービス管理責任者、管理者、親、学校に連絡
B▶︎サービス管理責任者、管理者、親に連絡
C▶︎サービス管理責任者、管理者に連絡
D▶︎サービス管理責任者に連絡
E▶︎指導員が対応
コミュニケーションのルートが瞬時にわかるので明確で迅速ですね。
日誌にもレートを書けば完結で明確に対処がわかるので便利です。
ー対処3>怪我や病気が起きたときの提携医療・看護施設
怪我や病気が起きたときの提携している病院、整骨院があると安心です。
例えば切り傷では指導員が対応して終わりですが、大きな怪我や発作などが起きたときには直通の電話が繋がって明確な指示を送っていただけるような病院があるとすぐに的確に対処できます。
このように周辺施設とのコミュニケーションもとっておくことが大切と考えています。
病院▶︎
大きな怪我や発作など、車、タクシーの経路も含めて確認しておく。
専門医▶︎
骨折や捻挫なら整骨院や整形外科
疾患なら内科や呼吸器科など
保育士派遣▶︎
指導員スタッフが病気で欠員したときなどに保育のプロを派遣していただけるサービス
ー対処4>危険があったときのこどもとの関わり
危険が起きたときのこどもとの関わりはとっても大事です。
「危険と影響」のセクションでも出ましたが、問題によってつくられる体験のトラウマのようなものがつくられることがあります。
怪我をしてしまったことで、自分は料理の才能がないのだろうかという考えがふと湧いてきたり、不器用なんじゃないかという疑念が浮かんできます。
ふとしたきっかけで魔が差すことはどんな大人にも起こり得ますが、こどもと関わる際にはやはり「こどもが広い世界で自分らしく生きられるように」関わりたいものです。
こんな関わり方を見たことがありませんか?
大人「あ、◎◎ちゃん怪我しちゃったんだ。痛いね〜。休んでてもいいよ?休む?」
こども「うん」
このように大人がグイグイこどもの選択をせがむときは要注意です。
何かあったら抜けてもいい、やめてもいい、という諦め癖がついてしまう可能性があります。
または痛いのはいけないこと。という価値観をこどもに植えつけられてしまうと、大人になっても痛みをともなうチャレンジに足が進まなくなる可能性があります。
周りのこどもから見ても、痛いと休めるというゆがんだ解釈が刷り込まれるかもしれません。
どれもこどもが成長して、自分らしく生きていくには邪魔な価値観になる可能性が考えられます。
このように大人はこどもをしっかり見て、かける言葉を選ぶ必要があると僕は考えます。
クックルーではどのように声をかけるでしょうか。
指導員「◎◎ちゃん、怪我しちゃったんだね。どうしたの?」
こども「包丁で指切っちゃった」
指導員「そっか。切っちゃったんだ。今どんな気持ち?」
こども「痛い」
指導員「そっか、痛いんだ。他にはある?」
こども「うーん、悔しい」
指導員「悔しいか。そうなんだ。他には?」
こども「勢いよく切って指まで切っちゃった」
指導員「なるほど、そっか。他にはどうかな」
こども「次はもっとゆっくりやってみる」
指導員「オッケー。じゃあまず止血しようか」
こどもの伸びようとする気持ちを大人が邪魔しないように関わります。
クックルーのスタッフはコーチングというコミュニケーションの研修を受けているので、こどもの前向きな力を生かした関わり方をします。
興味がある方は岸コーチの子育ての本は参考になるかもしれません。
岸コーチは「人間の価値観の枠組み」を扱って前進につなげる専門家です。
以上、こどもと危険と予防対策について書きました。
ご家庭で、教育の場で、ワークショップなど開催される方がいたらお役に立てていただけましたら幸いです。
最後にクックルーでは1月開設、3月オープンの事業所でスタッフを募集しています。ただいまGOさんは事業所の認可と資金調達に駆け回っておりますヾ(o´∀`o)ノ